大人のEach Love



彼に誘われるがままに来た先は、
このお店の【フィッティングルーム】


何?
何なのよ?


そう思う私の心の声が聞こえたかのように彼は
『いいから、いいから。』
と、私をそこに押し込み、自分も入って

…戸を閉めた…。



「えっ?!ちょっ、ホント、何?!」


「真弓さんは、鏡を見てて?」


「へっ?!…私、ディスプレイが…」


「そんなの、明日僕がちゃちゃっとやるよ。
今は、鏡を見て。」


…そんな。

鏡を見ててって言われたって、
映るのは彼と私だけ。


…何するの?


密室に二人きりでいるのすら、
恥ずかしい。

ホント、もう、心臓がどうにかなりそう。




そんな中、彼は、私に囁いた…。




「真弓さん、綺麗…。」



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