大人のEach Love
「フロントホックだとさ?
こうやって鏡越しに、顔が見れるでしょ?
向かい合わせだと、表情が見れないしさ?
僕は、…それが見たいんだけど。」
「バカっ!エロ魔人!!
信じらんないっっ。」
「好きなら、エロくてなんぼじゃない?
僕は、真弓が欲しいんだけど?」
「---っっ!!」
素直な彼と、素直になれない私…。
どうすればいいの?
…分からないよ。
委ねていいの…?キミに。
彼の負担にならないだろうかという気持ちと、
相反してキミが欲しいと願う気持ち。
こうしている間にも、
キミは私の髪を弄んでいて…
鏡越しに見える彼が
愛しくて…
「優が…好きなの。
私が彼女になってもいいの…?」
小さな声で私がそう呟くと、
彼は嬉しそうに微笑んで
私の首筋に顔を埋めた。