大人のEach Love
「あの…。桑田リーダー?」
「ん?何だ?」
「私の事はお気になさらないで下さい。
たまには、早く…」
「丸山は…」
桑田リーダーは、私の言葉に言葉を重ねて
私の名を呼ぶ。
だけど、直ぐには話し出そうとしなくて…。
また、言葉を被せるわけにもいかず、
私は桑田リーダーの言葉を待った…。
「丸山は、頑張りすぎだ。」
「……えっ?」
今、桑田リーダー…
何て言った…?
「あ…あの…。桑田リーダー…?」
普段、冷徹であるリーダーからの、
労う言葉に対して
おどけた言葉しか返せない、私。
キーボードから手を離し、
ただ、貴方を見上げる私。
その私の頬を…
貴方は温かな両手で包み込んだ…