大人のEach Love



「あの…。桑田リーダー?」


「ん?何だ?」


「私の事はお気になさらないで下さい。
たまには、早く…」

「丸山は…」


桑田リーダーは、私の言葉に言葉を重ねて
私の名を呼ぶ。

だけど、直ぐには話し出そうとしなくて…。

また、言葉を被せるわけにもいかず、
私は桑田リーダーの言葉を待った…。









「丸山は、頑張りすぎだ。」



「……えっ?」



今、桑田リーダー…

何て言った…?


「あ…あの…。桑田リーダー…?」


普段、冷徹であるリーダーからの、
労う言葉に対して
おどけた言葉しか返せない、私。


キーボードから手を離し、
ただ、貴方を見上げる私。




その私の頬を…



貴方は温かな両手で包み込んだ…



< 196 / 266 >

この作品をシェア

pagetop