大人のEach Love
今や、合コンの時に耳にした敬語は聞くこともなくなった。
あの頃の初々しさが懐かしい…。
カムバック、あの時の合コン!!
あれから一月もしない内にオッサン呼ばわりされている始末。
俺が最初に告白した時は、遠慮がちに
『お…じさんと、恋愛?!私が?!』
と、言っていたっけ…
2回目の告白の時には、オッサンになっていた。
レイナは元から口が悪い方だったようだ。
…まぁ、それももう慣れたけどな。
口調が荒かったりもするが、何故かレイナは許せてしまう。
好きだからとかは抜きにして、もっと根本的な人柄とでもいうのだろうか?
それに、レイナは俺のアプローチをことごとく拒否するくせに、こうやって会いに来てくれるんだ。
そのレイナの優しさにつけ込むわけではないが、こうして会える内は諦めたくはなかった。
なんせ、運命的な脚との出会いだったんだから。