大人のEach Love
何で、レイナはこんなに可愛いのだろう。
今すぐにでも、自宅に連れ帰りたい。
女性に対していつも、顔より脚を見ている俺。
けれど今は、レイナのコロコロと変わる表情から目が離せなかった。
浮かれ気味だった俺が調子にのって…
『レイナは俺の背中が好きなのか?』
『それとも、背中じゃなくて俺?』
『もしかして、焼きもちをやいた?』
『…もう一度、アキラって呼んで。』
と言うと、レイナはツンとしてみたり、デレてみたりを繰り返していた。
『合コンの時、オッサンが酔ってシャツを脱いで背筋を見せたのが悪い!
私はあの日までは普通だったのにっっ!』
『オッサンのフェチを感染(うつ)された!』
『好きなのは…多分、背中なんだからねっ?!
…焼きもちだって、背中になんだから!!』
『…アキラの…バーカ。』
照れ臭そうに俯きながら、俺の名前を呼ぶレイナ。
そのレイナの腕を引き寄せた。