大人のEach Love
続けて話し出す彼の言葉達…。
私に話すつもりでいた事。
でも、そのタイミングを逃していた事。
それでも、私に対する気持ちは嘘じゃない事。
…でも、
私が聞きたいのはそんな事じゃなくて。
ただ一言…
『お前が好きなんだ』
その言葉を聞きたかったのに。
彼は、そんな私の気持ちに気付く素振りも無く話し出す。
『彼女と、上手くいってなかったんだ。』
『そんな時に、お前に惹かれた。』
『アイツとは、終わってるから。』
…ねぇ?
その言葉を信じてもいいの…?
貴方と一緒に居たい。
この気持ちを貫いていいの…?
自問自答するように葛藤していた私は、取り除く事の出来なかった不安を抱えながら、彼の言葉を信じた。
それなのに…彼は…
一ヶ月後。
私の、信じたいと願った気持ちを
…踏みにじったんだ。
『アイツは、俺が居ないとダメなんだ。
…お前は…大丈夫だろう?』
という言葉を残して。