大人のEach Love



私が…大丈夫って…どういう事?


私は、貴方が好きだって言っているのに。
私は、貴方の言葉を信じていたのに。



--- 何でよっっっ?!!



私には彼が必要じゃないって言いたいの?
こんなに好きなのに、その気持ちと彼女との差は何なの?!


自分が弱い女だとは思ってはいないけれど、私を選んだと言ったのなら…


-- 私を愛してくれたっていいじゃないっっ!


彼に別れを告げられたその日、私は追い討ちをかけられるかの様に、その彼女と出くわした。


部署の違う彼女。
その彼女と出くわす場は、この大企業の敷地内でだなんて確率が低い。


更衣室しかなかった。


彼女は私を目の前にすると、ニヤリと笑って話し出した。




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