大人のEach Love
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彼女と更衣室で話した時から、1ヶ月が過ぎた。


こんなに酷い目にあいながらも、私の気持ちは彼に向かっている。

忘れよう…忘れよう…とする程、気持ちは募っていった。


その間に、私と彼が別れたという事を知った人達がモーションをかけてくれていたけれど、私は彼を忘れることが出来なくて。



そんな中、彼女が退職するという話を耳にしたんだ。


彼と復縁した彼女。
25才の彼女が退職するだなんて、寿退社以外に思い付きもしなかった。


彼と彼女が、同棲していると知っていたからだ。


二人が結婚するのなら…本当にこの気持ちを消さなければいけない。


彼は…既婚者になるんだ。
もう、私にはどうにも出来ないんだ。


…そう自分に言い聞かせながら。


その夜、自分の涙で枕を濡らした…。




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