大人のEach Love



私と彼の事だけを考えたいのに、知らされていく話に戸惑いを隠せなかった。


彼が、彼女の元へと戻った理由が、彼女が言った言葉だけだとしたら…とか。

彼女は、ただ復讐心のみで彼にすがり付いただけだとしたら…とか。


自分の頭の中に駆け巡る思考や、心の中で渦巻く気持ちが私を混乱させていく。


友人が言うように、いずれは別れていた二人なのかもしれない。
私という存在が居なくても、結局は別れていたのかもしれない。


でも…


…私は本気で彼を好きだったのに。




私が彼と別れる事で得たものといえば、彼女の復讐劇だけだった。



彼が今、どう思っているのかは分からない。


でも、それでも…

とことんバカな女だって分かっていても

私の彼を想う気持ちは、消えなかった…。






< 241 / 266 >

この作品をシェア

pagetop