大人のEach Love
--- ゴスッ…!
「~~~…ってぇっっ!!」
「…愛の鞭だわよ。」
そこで漸く、伏せていた頭を上げて
その人物を見上げた。
…なんだ。
…夢見てんのか?俺。
最愛の女が、泣きながら俺を見下ろしている。
お前が、ここに居るわけがない。
あの男と、ネオン街に消えたはずだ。
「あー…。ヤバイね、俺。
蜃気楼的な何かが見える。
…まさか、あの世か?」
--- ゴスッ!
「信二の女よっ!!ばかっ!!
…こんなに酔い潰れるだなんて
本当に…バーカ!!」
「っ痛ぇーなぁ…っ。
あれ?何でここに居るんだよ。お前。」
俺がそう言うと、お前は俺にもう一発の
グーパンチを振り落とした。