大人のEach Love
待っているだけじゃ、ダメなんだよ?
…あ。
また、私の事を見てる。
社食を口にしていた私は、
数メートル先に対面している人物を見ていた。
その人物も、私を見ている。
私が誰かに話しかけられている時、
必ずと言っていい程に。
…何?
貴方も、私の事が好きだとか言うの?
…何故?
貴方も、派手な女が好みだと言うの?
持て囃される事に飽きていた私にとって、
ただ見つめてくるだけのその存在が
気になって仕方がなかったんだ。
だけど、見つめられる以外何にも無い。
不可解な気持ちと共に、
新しい気持ちが芽生えていった…。