大人のEach Love
Your smile is my happiness.
俺は大学3年生の【宮野佑】(miyano tasuku)
既に一人暮らしを始めていた俺は、漫画喫茶と塾講師のアルバイトを掛け持ちしていた。
漫画喫茶は客同士のトラブルさえ無ければ楽なもんだったし、塾講師にしたって、そこそこ生徒からは慕われていたからか何の苦にもならなかった。
将来、教職員として働きたい意志があったから、苦というよりは、ここで下積み出来るのは有益な事。
ほぼ充実した生活を送っていた俺だったけれど、
【彼女】という存在だけはここ数年いなかった。
というのも、告白してくれる娘の大半がここの生徒だったからだ。
教職員を目指している俺にとって、そこで恋心が芽生えようとも、それは許されない。
だから、無論、その告白は全て断ってきた。
歳相応の出会いっつーもんはないのかよ・・・?
そう心の中で愚痴を溢した時だった・・・
「宮野センセー・・・!!」
塾講師のアルバイトを終え、帰宅しようと立ち上がった俺を呼び止めたのは、同じアルバイト講師の【田代桜】(tasiro sakura)だった。