大人のEach Love
彼はそこまで言い終えると、上着のポケットから小さな箱を取り出した。
その淡いブルーの箱を開き、私の方に向かってその中身を見せた。
煌めくそれは、4月生まれの私の誕生石。
華奢なループの頂に光り輝いている。
それを見た後、彼に視線を戻すと、彼は何故か微笑んでいて…
「俺が、許してあげるよ。…だから、俺達、結婚しよう。」
プツンッ…
「バァーーーーカッ!!してたまるかっ!!!!」