大人のEach Love
私と元彼は、大学時代に付き合っていた。
大学に入った当初から、卒業するまで。
私にしてみれば長い付き合いだった。
それまでは、短い付き合いばかり。
互いに好き合っての付き合いだったけれど、
男はどの人も、私と付き合い始めると豹変していったんだ。
最初は頼り概のある人なのに、
いざ付き合い始めると【甘ったれた男】になる。
自分でも愚痴を溢してはいたけれど、
そういう事が校内で噂になり、
あだ名をつけられてしまう始末。
【SAGE女】
男の価値を下げるから、らしい。
世話焼きな私がダメ男にするから、らしい。
「…いい迷惑よ。
…最悪な女みたいじゃない。」
どうせ、そんなあだ名をつけたのは、
別れた男の誰かだろう。
振られた腹いせや、自分を正当化させる為に。
白いタキシードを着ている元彼も、同じ。
頼りなくなって、何でも私任せにするばかり。
だから、私から
振ってやったんだ。