大人のEach Love


私と元彼は、大学時代に付き合っていた。
大学に入った当初から、卒業するまで。

私にしてみれば長い付き合いだった。
それまでは、短い付き合いばかり。

互いに好き合っての付き合いだったけれど、
男はどの人も、私と付き合い始めると豹変していったんだ。

最初は頼り概のある人なのに、
いざ付き合い始めると【甘ったれた男】になる。


自分でも愚痴を溢してはいたけれど、
そういう事が校内で噂になり、
あだ名をつけられてしまう始末。



【SAGE女】



男の価値を下げるから、らしい。

世話焼きな私がダメ男にするから、らしい。



「…いい迷惑よ。
…最悪な女みたいじゃない。」



どうせ、そんなあだ名をつけたのは、
別れた男の誰かだろう。

振られた腹いせや、自分を正当化させる為に。


白いタキシードを着ている元彼も、同じ。
頼りなくなって、何でも私任せにするばかり。


だから、私から

振ってやったんだ。



< 72 / 266 >

この作品をシェア

pagetop