【完】わたしを、まじめと呼ばないで!!?
「なにしてんの?」
声が降ってきた。
顔を上げると槇津くんが見下ろすように立っている。
「え、っと
待ってた。槇津くんを」
「ふーん。
その割には、俺のこと気づかなかったようだけど?」
冷たい言い方。
・・・やっぱり、嫌われてるのかな。
胃がチクリと痛む
「まぁ、良いけど。
帰るぞ。目立って冷やかされたくねぇから。」
わたしは、頷いて槇津くんについて歩き出した。
やっぱりわたしなんかと
噂されたくないよね……