【完】わたしを、まじめと呼ばないで!!?
Side 啓太 7
三村の放送を、聞いてから
全速力で走ってきたので、
少し、呼吸が乱れているのがわかる。
なに、急いで来てんだ俺は。
ドアを乱暴に閉めて外のギャラリーに聞こえないようにする。
「槇津くん?
え?ほんとに来てくれたんだ
ありがとう」
三村が言ったお礼も素直に受け取れない
こいつ(三村)は、学級委員の男が好きなんだろ?
あいつとの方が楽しそうだし
なんで、俺に告白するんだ?
「なぁ、委員長。
俺のこと好きとか、付き合ってほしいとか
いってたな?
学級委員の男が好きなんじゃないのか?」
意地悪な言い方になっちまった。
「え?三井くん?
何言ってるの!?
わたしが、好きなのは・・・」
「なんだよ。好きなのは?」
言葉を切る委員長に、
聞き返す