可愛いあの人は高校生
家に着くと、望くんはパジャマ姿のまま出てきた。

「ごめんね。突然来ちゃって。」
あたしが申し訳なさそうに言うと望くんはそっぽを向いて、
「ま、いーけどさ。」
と笑った。


望くんは照れ隠しにそっぽを向いて髪をかきむしるクセがある。
きっと今のも照れ隠しなのだろう。



家へ上がると5分もしないうちにもうベッドに寝ていた。


やっぱりあたし達は付き合ってるって言ったって・・・体目的なんだよね・・・。
まあそれでもいいんだけど・・・。





どこか寂しさを感じている自分がいた。





そんなときだった。
あの人に出会ったのは―――・・・・。

いや、出会ったんじゃない。
再会することができたのは・・・・・・。



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