可愛いあの人は高校生
乱暴に服を脱がすと無理やり体を重ねてきた。

「いやっ・・・!!ん・・・っ!!」
深いキスをされて思わず声が漏れる。

そんな自分が腹立たしくて涙が出た。



やだ・・・・やだ・・・っ!!



気持ちとは裏腹に体はそれを求めているのを望くんはわかっている。
だから無理やり支配しようとしているんだ。


「もう・・・・別れてっ・・・あっ・・・お願い・・・!」
声を枯らして、涙をこぼしながら言い続けた。

でも望くんは全く聞き入れてくれなかった。



「うるせえんだよ!今までずっとお前だっていい思いしてきたくせに今更そんなこと通じると思ってんのかよ!!」

今までとまるで別人のような望くんにあたしは驚いた。



「やだ・・・あんっ・・・い・・や・・・!!」


どうして今まで抱かれたくないなんて思わなかったのになんで・・・?
まあいっかって思えてたのになんで・・・?
こんなに涙が流れるのはなんで・・・?



あたしの中にあった何かがまるで目を覚ましたようだった。




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