可愛いあの人は高校生
その行為は夜まで続いた。
もうあたしはぐったりして抵抗するのもやめてしまっていた。


「なあ・・・俺のこと好きって言えよ!別れねえって言えよ!!!」
望くんのそう言う表情は少し歪んで見えた。


望くんだって辛いんだ・・・・ごめんね・・・。


「ごめんね・・・ごめん・・・。」
あたしが必死で謝ると望くんはあたしを突き放すと言い放った。

「謝んな!俺は認めねーからな!生徒とヤってることがバレたらお前も終わりなんだからな。クビになりたくなかったら黙って俺の言う通りにしときゃいいんだよ!」

望くんはそう言ったけど、そう言う望むくんもどこか寂しそうに見えた。
きっと本当はこんなことなんかしたくないんだと思う。



あたしがこんなにしてしまったんだ。



そう思うと望くんを突き放すことができなくなってしまった。
「ごめんね・・・。」
ただ謝ることしかできなかった。



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