可愛いあの人は高校生
終わった後、しばらくあたし達は服も着ないままぼーっとしていた。

あたしはショックで呆然として涙を一筋だけ流した。
そんなときだった。


ピンポーン・・・


玄関のチャイムが鳴った。




あたしは慌てて近くにあったシャツを一枚羽織るとドアを開けた。
「はーい。どちら様ですか?」
そう言ってあけると、そこにはあの人が立っていた。



そう・・・・街でぶつかったあの人だ。



その人の姿を見た瞬間、あの時を思い出したかのように心臓は高鳴った。
そのわけは今のあたしにはわかるはずもなかった。



「あの・・・俺のこと覚えてる・・・?こないだ街で会ってもしかしてと思って・・・奈々・・・?だよな?」

あたしはこの人が何を言っているのか理解できなかった。




あたし・・・街でぶつかる前にこの人に会ったことがあるのだろうか?


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