可愛いあの人は高校生
恋に堕ちる
あたしは毎日学校の帰りに街へ行ってあの人の姿を探した。

前にぶつかった場所の近くを何度も見て回り、近くのお店なども全部探した。
それでも見つからなかった。



あたしはだんだん焦ってきていた。
望くんが毎日どこへ行っているのかと聞かれては怒られるのだ。



今日もあたしはあのぶつかった場所を探していた。
今日は少し時間帯を変えて、いつもより早い時間から探していた。



やっぱり・・・いない・・・。



苛立ちがだんだん絶望に変わっていく。


その時だった。
近くのカフェの店員がこっちを向いて・・・それが加藤さんに似ている気がした。



あたしは考えるより先に体が動いていた。
カフェに急いで入った。



その店員と目が合った・・・・・・それは紛れもなく加藤さん・・・だった。



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