可愛いあの人は高校生
「ねえ・・・加藤くん?」
うまく舌が回らずどもってしまった。

「ん?」
加藤くんはこっちを振り向きもせず言った。

もうあたしの中の感情は溢れ出してしまった。


「好き!!!」
「はあ?!」
加藤くんは驚いて思わずこっちを振り向いた。


「好きなんだよっ!!もう過去のあたしとか関係ないよ!!ただあたしは加藤くんが好きになっちゃったんだから・・・・!!!ばか・・・!!」
あたしは言いながら泣き出していた。


酒のせいもあってか、感情が高ぶりやすくなっているのだろう。


「お前本気なのかよ?」
加藤くんは慌てて前の車にぶつかりそうになっていた。
そこで家の近くの空き地に車を止めた。


「好きです・・・。」
あたしは言いながら加藤くんの腕を握りしめて泣いていた。



加藤くんはとても苦しそうな顔をした。


きっとあたし・・・フられちゃうんだね・・・。





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