可愛いあの人は高校生
あたしはもう学校を辞めるつもりだった。

だってこのままあたしがこの学校にいたら、望くんがすごく辛いと思うから。

あたしは望くんが出ていくとすぐに退職願を書いた。
迷いはなかった。


加藤くんがそばにいてくれるならあたしはなんでも捨てられる。


退職願を校長に出しに行くと、校長はあたしをジロリと睨んだ。
「あの・・・退職したいのですが・・・。」
あまりの唐突さに校長は驚いたようだった。

「理由はなんだね?」
「あの・・・母の体調が悪く、看護しなければいけないので・・・。」
とっさに思いついた嘘をついた。


「そうか。でもその前に理事長が来て、君に話があるそうだよ!」
校長は今にも怒り出しそうに言った。


なんで不機嫌なんだろう・・・?



あたしは不思議に思いながら理事長の元へと向かった。


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