可愛いあの人は高校生
「こんなのが出回ってしまった今、はい辞めます、じゃ済まないんだよ!!」
「はい・・・すいません。」

あたしはとりあえずこの場を乗り切ろうとぺこぺこ頭を下げた。


「どうやっても責任は取れないんだよ!君のせいでこの学校の評判が下がるじゃないか!!ただでさえこの頃馬鹿な生徒が増えているというのに・・・!!」

あたしはこの理事長の言葉にキレた。


「ふざけんなっ!!学校の名前より生徒のこと本気で考えろってんだ!!ハゲ!!」
あたしは今はこんな仕事をしているが、昔はちょっとしたヤンキーだった。
その血が騒いでしまった。


・・・が思わず口がすべって余計なことまで言ってしまった。



さすがに「ハゲ」という言葉に理事長の方もキレたらしく拳を震わせていたが急に冷静になるとぼそっと言った。


「まあ、この生徒も呼んで処分を考えます!」
あたしはこの言葉にびっくりして思わず立ち上がってしまった。


「生徒は関係ないじゃないですか!!あたしが全責任を負います!」
あたしが必死に訴えても理事長は黙って首を横に振るだけだった。



そんなことをしているうちに望くんがやってきた。
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