可愛いあの人は高校生
ポンッ
「ひゃあっ!!!」
いきなり加藤くんに背中を叩かれあたしは思わず声を上げてしまった。



「・・・そんな顔すんなよ。あいつには俺から口止めしとくよ。」
「加藤くん・・・。」


加藤くんは目も合わせずにそう言うと立ち上がって上着を着た。
「できるかどーかわかんねーけど。」
「えっ!?」



・・・・意地悪なんだから・・・。



でも可愛いくて思わず笑みがこぼれた。




加藤くんは何も言わず保健室から出て行った。





加藤くんにそう言われてほっとしたけど・・・女の子って噂好きだし・・・口止めして応じるような子じゃなさそうだし・・・

もやもやする。
あたしは不安で胸が押しつぶされそうだった。


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