可愛いあの人は高校生
「お前ぜってー馬鹿にしてるだろ。」
加藤くんは真っ赤な顔のまま言った。

「してないよー。可愛いな、と思って。」
「うるせえんだよ。」
加藤くんはそう言うとポンとあたしの頭を軽く叩いた。



優しい加藤くんもいいけど・・・やっぱり意地悪な加藤くんが一番かな?



それに言ってくれなくても伝わってるから。
こうやってそばにいてくれるだけでいいんだよ。



「ねえ、もっかい好きって言って?」
あたしは可愛くまたおねだりしてみる。


「ばーか。」
加藤くんがまた悪戯に微笑む。



でも・・・たまには言ってほしいけどね。



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