南くんの彼女
長かった髪も切り仕草も男の子っぽくしようと練習して真田くんの行った男子校へ…


「…っ」

えっ…ここであってる!?

まるでヤンキー校みたい…

「どけよ!チビ。邪魔だ」

後ろを振り向くと180㎝はありそうなほど大きくて茶髪の男の人が立っていた。

「あっ…すみません。今日転校してきてよくわからないんで…」

「ほんとちっちぇーな女ひてー」

!ばれちゃう!?

「ハハッんな分けねーか!胸ねーもんな!」

「ひゃっ…」

この人私の胸触ってきた!変態!って叫びたいけど今は男だから…我慢我慢

「男がひゃっとかきめーんだけど」

茶髪の男の人が気持ち悪そうに私の顔を見てくる…

「その…ビックリしただけ…ゴメン。驚かしちゃったみたいだね…」

どうだ!特訓した男らしさ!

「顔も女っぽかったらしゃべり方も女っぽいんだな?あんたあっちの人間か?」

なっ…人をおかまって言いたいの!?

「ひどい!おかまって言いたいのか!?」

「ハハハッからかってすまん。お前おもしれーな」

えっ…私からかわれてたの?

「いじめるのやめたらどうだ?康人」

この人康人っていうんだ?ん?今の声どっかで…!真田くん!

「あっ…」

「もしかして君が転校生?先生のところまでつれていってあげるよ」

相変わらず男の子にまで優しい!

「ありがとう…わた…いや、俺…佐々木涼…よろしく…」

「涼か。俺は真田南。よろしくね」ニカッ

私は男の姿になっても真田くんにドキドキして倒れそう…

これから私は大丈夫なのかな?


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