謝罪のプライド
*
「浩生も入る? ……って、あれ?」
長めのお風呂から上がると、浩生が勝手に冷蔵庫の食料をあさって食べていた。
「まだ食べてなかったの?」
「おう。飯食わせてもらおうと思って来たんだった」
「先に電話くれれば用意しておくのに」
ため息混じりに告げると、飄々とした声が帰ってくる。
「別に大したものはいらねーし。こんだけ食えば腹一杯」
冷凍のご飯を温めて、おかずは私が明日の朝食用にと残していたものを食べたらしい。
やれやれ、明日は少し早く起きてちゃんと朝食を作らないとダメか。
「ちゃんとバランスよく食べないとダメだよ」
「一週間単位で見りゃとれてるよ。昨日、鍋食ったし」
ギクリとした。やっぱり間違いなく昨日のは浩生なんだ。
「昨日……どこで食べたの?」
素知らぬふりで聞いてみると、浩生も平然と答える。
「あ? 聞いてないか? 坂巻と飯食いに行った。お前から教わった店だって言ってたけど」
浩生からも美乃里からも直には聞いてないよ。
でも、聞けば教えてくれるなら、浩生には隠すつもりは無かった?
「浩生も入る? ……って、あれ?」
長めのお風呂から上がると、浩生が勝手に冷蔵庫の食料をあさって食べていた。
「まだ食べてなかったの?」
「おう。飯食わせてもらおうと思って来たんだった」
「先に電話くれれば用意しておくのに」
ため息混じりに告げると、飄々とした声が帰ってくる。
「別に大したものはいらねーし。こんだけ食えば腹一杯」
冷凍のご飯を温めて、おかずは私が明日の朝食用にと残していたものを食べたらしい。
やれやれ、明日は少し早く起きてちゃんと朝食を作らないとダメか。
「ちゃんとバランスよく食べないとダメだよ」
「一週間単位で見りゃとれてるよ。昨日、鍋食ったし」
ギクリとした。やっぱり間違いなく昨日のは浩生なんだ。
「昨日……どこで食べたの?」
素知らぬふりで聞いてみると、浩生も平然と答える。
「あ? 聞いてないか? 坂巻と飯食いに行った。お前から教わった店だって言ってたけど」
浩生からも美乃里からも直には聞いてないよ。
でも、聞けば教えてくれるなら、浩生には隠すつもりは無かった?