謝罪のプライド
*
謝るべきか否か。
私はそれをずっと考えていた。
浩生からはその後何の連絡もない。
きっと怒っているのだろう。
どうして私が先に怒ったのに怒られ返されなければならないのだ。
逆ギレだ、酷い。
でも、こういう時は惚れてるほうが弱い。
だからこそ私は迷っている。
自分が折れるべきかどうか。
浩生からは折れて来ないのがわかっているから。
そんな風に悩んでいた日曜日の午前中、数家くんからメールが届く。
【今度夏向けの鍋を始めるからまた食べに来て】
「夏に鍋ねぇ。冷たい鍋なのかなぁ? ……ふふ」
ようやく少し気が紛れて笑えた。
そして笑えたと思ったら、途端に泣けてきた。
うわぁ、情緒不安定。
私、かなりテンパってるかもしれない。
誰も居ないからいいかとしゃくりあげながら、メールの返事を打つ。
【夏用の鍋って想像付かない。楽しみ】
普通を装った自分が、電波に乗る。
【かーなーり美味しい。美容にもいいからオススメだよ。】
すぐに戻ってくる数家くんのやっぱり普段通りのメールに、なんでか少し癒やされた。
普通が一番。
恋人と喧嘩するのも普通のことだよね。私おかしくないよね?
きっと、……普通に仲直りも出来るよね?
謝るべきか否か。
私はそれをずっと考えていた。
浩生からはその後何の連絡もない。
きっと怒っているのだろう。
どうして私が先に怒ったのに怒られ返されなければならないのだ。
逆ギレだ、酷い。
でも、こういう時は惚れてるほうが弱い。
だからこそ私は迷っている。
自分が折れるべきかどうか。
浩生からは折れて来ないのがわかっているから。
そんな風に悩んでいた日曜日の午前中、数家くんからメールが届く。
【今度夏向けの鍋を始めるからまた食べに来て】
「夏に鍋ねぇ。冷たい鍋なのかなぁ? ……ふふ」
ようやく少し気が紛れて笑えた。
そして笑えたと思ったら、途端に泣けてきた。
うわぁ、情緒不安定。
私、かなりテンパってるかもしれない。
誰も居ないからいいかとしゃくりあげながら、メールの返事を打つ。
【夏用の鍋って想像付かない。楽しみ】
普通を装った自分が、電波に乗る。
【かーなーり美味しい。美容にもいいからオススメだよ。】
すぐに戻ってくる数家くんのやっぱり普段通りのメールに、なんでか少し癒やされた。
普通が一番。
恋人と喧嘩するのも普通のことだよね。私おかしくないよね?
きっと、……普通に仲直りも出来るよね?