続編 Heat haze〜陽炎〜
その日も帰るのはモト兄のマンション
今日は帰りが遅いモト兄
私は夕飯の準備を始める
はじめの頃は新品同様だったシンクも、私にしっかり洗い込まれて
キッチン用品も量が増えてきた
付き合い当初はガリガリだったモト兄も今は少し標準体重に近づいて
私も艶子さんに料理を教わってレパートリーも増えたし
ふふん♪
なんて考えながら
野菜を煮込んでいると携帯が鳴った
【着信 モト兄】
「もしもし、モト兄?」
いろんな声と混ざりあってモト兄の声が返ってきた
『ああ、今俺んち?』
なんとか聞き取って返事を返す
「そうだよ。ご飯作ってた。」
『ごめん、今から帰るんだけど…あ、おい!』
急にモト兄の声が途切れた
次に耳に届いたのは知らない男性の声
『あ、りょうちゃんですか?俺、ヒナと同じバンドのベースです!』
また声が変わる
『ギターです。』
『ドラム…『いい加減に返せよっ!ごめん、コイツらも一緒に行くから。本当にごめん。じゃ後で。』
切られた電話
耳が軽くキンキンする
なに!!?
バンドのメンバーが…
来る!?
えぇぇぇ!!!
「どうしよぅ!」
髪は?
メイクは?
服は?
鍋が吹き出す
「きゃあ!?」
慌てる私
もぅぅ
モト兄!!
今日は帰りが遅いモト兄
私は夕飯の準備を始める
はじめの頃は新品同様だったシンクも、私にしっかり洗い込まれて
キッチン用品も量が増えてきた
付き合い当初はガリガリだったモト兄も今は少し標準体重に近づいて
私も艶子さんに料理を教わってレパートリーも増えたし
ふふん♪
なんて考えながら
野菜を煮込んでいると携帯が鳴った
【着信 モト兄】
「もしもし、モト兄?」
いろんな声と混ざりあってモト兄の声が返ってきた
『ああ、今俺んち?』
なんとか聞き取って返事を返す
「そうだよ。ご飯作ってた。」
『ごめん、今から帰るんだけど…あ、おい!』
急にモト兄の声が途切れた
次に耳に届いたのは知らない男性の声
『あ、りょうちゃんですか?俺、ヒナと同じバンドのベースです!』
また声が変わる
『ギターです。』
『ドラム…『いい加減に返せよっ!ごめん、コイツらも一緒に行くから。本当にごめん。じゃ後で。』
切られた電話
耳が軽くキンキンする
なに!!?
バンドのメンバーが…
来る!?
えぇぇぇ!!!
「どうしよぅ!」
髪は?
メイクは?
服は?
鍋が吹き出す
「きゃあ!?」
慌てる私
もぅぅ
モト兄!!