続編 Heat haze〜陽炎〜
涙も流れない
ただ
不安だけが支配する


そんな時間が嫌でサークルの飲み会に毎日のように参加した


毎晩フラフラになって帰ってくる


浴びるようにお酒を飲んで
バカみたいに騒いだ



それでも…


それでも…




一人でベッドで膝を抱えて眠っていた



マンションに行くこともできた


でも
合鍵もないし

いつ帰ってくるかも分からない


何にもなかったフリして
なにも気にしてないフリして

モト兄の前で笑うことができたなら…


もっと
楽だったかな?
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