あなたは風
「...何。」

男はわけのわからないような顔をした。

...あたりまえか。

初対面の人にガン見だしね。

『何でもない。悪かった』

あたしはその場を立ち去った。


(もっと、話したかったな。)

なんだろう胸がむずむずする。


あたしはこの時恋に落ちていた。

しかしこの気持ちに気付くのはずっと後─────...
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