大切なモノを守るために
狂っていく歯車
親に愛されたかった。
褒められたりしたかった。
何かの付属がついた私でなく
私自身を見て欲しかった。
ありのままを受け入れてほしかった。
小学校は塾にも行って
中学受験もして
中高一貫女子校に入学。
でもそれも補欠で
たまたま入れただけで
親の期待よりも
遥かに下のランクの学校。
それでも頑張ってたつもり。
中学に入って最初の一年は
ごく普通のヤンキーでもなんでもない
本当に普通の一般的な中学生だった。
でも二年生で変わってしまった。
私の学校はいじめがあった。
ただ何となく順番で回っていく
今考えればそうだったと思う。
だけど当時はそれが受け入れられなかった。
自分の名前のところに
露骨に刺さっている画鋲たち。
話しかけても無視され続けて
向こうから来たと思えば全て悪口。
自分のために行ったわけでもない
学校で痛い目にあって
もちろん親には言えなくて。
私の中で何かがはじけた。
地元から距離のある学校だったから
親に言わないまま
学校に行くフリをして
地元にずっといた。
地元の友達が気にかけてくれて
仲間に入れてくれた。
そこで私はタバコもお酒も
覚えていった。
初めて解放された気分だった。
学校の試験の成績も見事に最下位。
だけどもうどうでもよかった。
いじめも私じゃなくなってた。
気づいたら私はヤンキー扱いされ
逆に怖がられる存在に変わっていた。
中学二年生。私の一つの分岐点。