大切なモノを守るために

車に乗って
地元の海沿いに
車を止めて
2人で話をしていた。

「これ会社用の車でしょ?いいの?」

たつみは
「会いたい時は行くもんでしょ。」

だとか言ってくれた。

高校生の私には
もう脳内お花畑状態。

いつからかなんて
今でもわからないけど

たつみの電話や
会ってみて余計増してしまった
胸の高ぶりはもうピークなんて越えていた。

私はたつみが好きなんだと確信した。

一時間ぐらい車の中で話をしていた。

私は襲われる覚悟でいたけれど
たつみはそんな事何もせずに

「家帰らないとまずいよね?
 もう遅いし近くまで送っていくね」

と言われた。

体だけじゃなくて接してくれて
優しいたつみに惹かれない理由など
どこにもなかった。
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