狼くんにご用心♡
「へー、この世の中に俺の事を
そんな風に呼ぶやついたんだ。」
王子がニヤリと笑いながら近づいてくる。
ジリジリ
そんな王子に恐怖を感じで後ずさりをする私。
「未来、どうする?俺のぶん作る?」
勝手に呼び捨てで呼んじゃってるし…
今の王子は
いろんな意味で怖くて
私は
全く逆らえなかった…
「はい、どーぞ」
今作ったスクランブルエッグを机に置く。
ちなみに、スクランブルエッグ作るのは
本日2回目。
「うまそー。いただきます。」
手を合わせて食べ始めた王子に
結局スクランブルエッグを作った。
(脅されてだけどね)
「うまいッ。未来料理うまいな!」
「あ、ありがと。」
料理を褒めてくれた王子に
私はちょっぴり、照れてしまった。
悔しい、けど、ね。
美味しそうに食べる王子を見てると
嫌な気はしなかった。