狼くんにご用心♡



「な、未来」




「な、なに?」





「未来これから、俺の専属料理人になってよ」





はぁぁぁ?




「意味わかんないんだけど」






「だから、毎日俺にご飯作ってよ」




……………この人頭おかしいのかな?






「またお前そんなことゆっていいの?」




またニヤリと笑う王子。



また、やってしまった……………。




「さっきのぶんと今のぶん

俺のファンに言ったらどうなると思う?」



え……………



王子のファン……………




敵に回したら殺されそうなんだけど。






「あっいやっそれは、あはッ♪」




やばい、まじで笑えないよ。




入学早々、イジメにあい

はぶられて

友達どころか

喋ってももらえなくなる。






「ぢゃ、決まりな」





王子は、私の頭をポンポンして


部屋を出て行った。






なッ





なんなの、ほんと…




余裕しゃくしゃくの王子に



ドキドキしてさからなかった私自身に

戸惑いを感じた。







< 11 / 14 >

この作品をシェア

pagetop