狼くんにご用心♡
「な、未来」
「な、なに?」
「未来これから、俺の専属料理人になってよ」
はぁぁぁ?
「意味わかんないんだけど」
「だから、毎日俺にご飯作ってよ」
……………この人頭おかしいのかな?
「またお前そんなことゆっていいの?」
またニヤリと笑う王子。
また、やってしまった……………。
「さっきのぶんと今のぶん
俺のファンに言ったらどうなると思う?」
え……………
王子のファン……………
敵に回したら殺されそうなんだけど。
「あっいやっそれは、あはッ♪」
やばい、まじで笑えないよ。
入学早々、イジメにあい
はぶられて
友達どころか
喋ってももらえなくなる。
「ぢゃ、決まりな」
王子は、私の頭をポンポンして
部屋を出て行った。
なッ
なんなの、ほんと…
余裕しゃくしゃくの王子に
ドキドキしてさからなかった私自身に
戸惑いを感じた。