狼くんにご用心♡
「未来、緊張してきた…」
「大丈夫大丈夫♪いくよ!」
りあの手を引っ張り、
桜宮高校の校門をくぐる。
私の憧れていた高校生活が
待っていると思うと
いてもたっても、いられなくなった。
「人、多いね」
「うん。見えないよぉ」
人だかりのある場所に行くと
クラス表が貼り出されていた。
でも、全然見えないから
「りあ、かきわけるよ!」
「うん!」
人だかりに、無理やり入っていった。
んーと
あ、あった!!
1年2組か…
りあは…、一緒だぁ!
「りあ!」
「未来!」
「「一緒だねー!!」」
やったー!
りあと一緒なら絶対楽しいや!
「未来と一緒で安心したー」
「早くクラスいこ!」
私とりあは、駆け足で教室に向かった。