狼くんにご用心♡
無事に式が終わり、
今日から暮らす寮に行く。
「りあ、何号室?」
「私?私は、202号室だよ。未来は?」
「私は……、216号室!」
「結構近いねー♪よかったぁ」
寮の一通りの説明を受けた私達は
自分達の部屋に行く。
「それじゃ、また明日ね!」
「うん!」
りあと別れて辺りを見回す。
んーと
ー216号室……ここだ!
ガチャガチャ
私は鍵を開けて
ドアノブに手を伸ばした。
「あ、お前、隣人?」
隣からの声にびっくりした私は
ドアノブから手を離す。
「あ、えっと、はい。隣のも……の…」
「ふーん、そう。よろしく。」
振り向いたら、
そこに王子がいた。