444
「おはよう」
正輝がそこに立っていた。

朝日に茶色の髪が照らされ金髪のように見えて、急にドキドキする。

「あ、おはよ・・・」

「昨日は大変だったね」
正輝が椅子をひいて座った。

「もう知ってるの?」
私も隣に座る。

「ニュースでやってたから。やっぱり、あの数字が関係してるの?」

「そうなの」
思わず身を乗り出して正輝に言った。
「南山君も和田先生も、444の数字を聞いたり見たりしてたの」

そして、私は昨日見た遺書のことを正輝に話した。


「現実に、恨みを晴らしているわけ、か・・・」
話を聞き終わると、なにかを考え込むように正輝は言った。


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