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「チカラって書いてあったけど、呪いみたいなものなのかな」
思い出しながら私は言った。

「そうだね。呪いなんてこの世にあるとは思えないけど、気をつけるにこしたことはないね」

「・・・私、どうしたらいいんだろう」


守の恨みなんて話、絶対誰も信じない。

でも、なにもしなくていいのかな・・・。

こうしてふたりが死んでしまった事実は消せないけど、言ったところで信じてくれないに決まってる。


「君にできることをすればいいんだよ」
突然、正輝がなんでもないような口調で言った。

「え?できること?」

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