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警察では、ふたりの死について捜査が続いているらしく、葬儀場の外にも中にも私服警官と思われる目つきのするどい人が数名いた。

もし、守の呪いだったら・・・。

他のクラスメイトを見渡した。

みんな、知佳と同じように怖いのかな・・・。

それとも、はなっから信じてないのかな。


ふと、入り口あたりが騒がしくなった。

・・・聞いたことのある声がする。

その声がどんどん近くなる。

「お客様!困ります!」

数人のスタッフに止められているその姿を見て、私は驚いた。

それは、守の母親である友利子だった。
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