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一気に4階までかけのぼると、奥に図書室が。

緊張からなのか、息を整えるのに時間がかかる。

ポケットから鍵を取り出し、近づいてゆく。

鍵を差し込もうと手を伸ばした瞬間、ガラッと目の前で開く扉。

「桜」

私を呼ぶ声。

「きゃ・・・」
とっさに出そうになる悲鳴。すぐさま、誰かの手で口を押えられて、図書室の中に引っ張り込まれる。

「んーんんー!!」

「桜、落ち着いて。僕だよ。正輝」
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