大切なのはどっち?

お別れ




ピッピッピッピ

目覚ましで美弥妃は目を覚ました
結局昨日は蓮は来なかった。
制服に着替えてリビングへ行く

「あっ美弥妃おはよー」
「え?蓮?なんでいんの⁉︎」
「なんでって迎えにきたんだよ」
そー言われ時計を見る

「いつもより早くない?」
「あー早く起きすぎたからな」
「そっか」
「昨日はごめんな」
「なにが?」
ママが準備してくれた朝ごはんを
食べながら聞いて見たが
その返事は無かった。
きっと昨日家に来なかった事だよね
蓮はいつもそう。
あたしがさみしいって言わなくても
わかってるようにいつも一緒に
いてくれる。
本人には言えないけどありがとう。











それから2人で家を出て学校へ
向かった。。
蓮とは席も隣だった。














入学式から2ヶ月くらいたっただろうか

今だにあたしには友達はいない
友達を作るのがどうも苦手で…。
なんにんか話しかけてくれた子は
いるがちょっとトイレとか言って
逃げてしまうのがあたしだ。
蓮がいればいーもん。

















そんなある日、蓮の様子がいつもと
違う。気がする。
落ち着きがないってゆーかなんてゆーか。

「どーしたの?」
「っ!あとで大事な話がある」
「?」
「放課後開けとけ」

そーゆーと蓮は走ってどこかへ
行ってしまった。
話ってなんだろう…。
















蓮sido

あーイライラする
どーすりゃいんだよ!!
離れたくなんかねえよ
なんでだよチキショー。
















昨日の夜

「ただいまー」
族の集まりがあり終わって家へ
帰ると珍しく親父がいた。

「おい。蓮」
「なんだよ」
「ちょっとここへ座れ」

親父にソファへと座れと言われ
座りながらタバコに火をつけた
嫌な予感がする。すげー嫌な予感。

「…」
「…」
「なんだ「学校は楽しいか?」
「…あぁ。」
「そうか。美弥妃ちゃんは元気か?」
「あぁ」

俺には母親がいない。
親父の仕事の都合で小さい頃は
引越しばっかしていて
母親がどっか行ってしまったらしい

「蓮には悪いがまた転勤だ」
「は?」
「今月中に関西のほうへ引っ越す」

あーイライラする
どーにもなんねーのか?

…。おれは何も言わずリビングを
飛び出し自分の部屋へとにげた。


今月中?今日は16日
あと半年もねえじゃねえかよ。

ふざけんな。

俺がこんなに苛ついて焦ってる理由は
美弥妃だ。おれは美弥妃が好きだ。
正直美弥妃と出会って無かったら
引っ越しとかどーでもいい

だけど美弥妃……。

チッどうしたらいんだよ。














おれはダチに電話をかけていた

「俺だ。聞いて欲しいことがある」
「!珍しい!どうした?」
「俺はまた引っ越す事になった。
一人でこっちに残ろうかとも思った
でもそれは親父を見捨てるみてーで
嫌なんだ。どーすればいいと思う?
情けねえよな」
「は?引っ越し?いつ?」
「今月中だ」
「まじかよ…。虎龍どうすんだよ。
そうかまず美弥妃ちゃんか。
蓮はあれだろ?自分が離れたくない
もあるけど心配なんだろ?
一人ぽっちにならねえか。美弥妃ちゃんが。」
「ッッ。ああ。」
「大丈夫だと思うぜ?美弥妃ちゃんは。
親父さん見捨てたくねえなら
行ってこい。そしていつかかえってこい
。言っとくけど美弥妃ちゃんだけじゃ
ねえからな。お前がいなくなって
さみしいやつは。」

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