『美しき最強の彼女』
俺は深呼吸し、ゆっくりと流夜から離れた。
流夜「…。」
目を閉じゆっくり瞼をあけ、流夜の顔を見る。
樹「…!?」
…流夜の顔をみると凄く悲しそうな顔をしていた。
何故、そんなに優しいんだ。
俺には分かる…いや、蓮達も分かってると思う。
流夜には何かがある、こんなちっせぇ身体にすっげぇデケェもんを抱え込んでる。
それなのに、俺のことを気にする。
優しすぎんだよ……
樹「お前には話すよ。流夜。」
俺がそう言うと、少し驚いた表情をしたが、直ぐに真剣な顔になった。
樹「俺がまだ小学6年生だったころ。」
俺はゆっくりと話しはじめた。