僕のonly princess



佐知に諭されてやっと自分で気付いた気持ち。
今度は俺から彼女に向かっていけと佐知に背中を押されて、さてどうしたものかと考え込んだ。


自分の気持ちに偽りはないと自信はある。
俺は間違いなく結花ちゃんが好きだ。


佐知が言うように、結花ちゃんがまだ俺を好きでこの手を望んでくれるなら、俺は今度こそ彼女を離さないし、どんなものからも守りたいと思う。


自分から手放しておいて今更……と思うけど、それでもまだ望みがあるのなら佐知の言葉ではないけど、俺から結花ちゃんにぶつかっていく。


でもその前に、俺には一つやらなければいけないことがある。


結花ちゃんにちゃんと向き合う前に、理穂子ちゃんとのケジメを付けなければダメだ。


そう思った俺は、自分から清稜女学院に向かっていた。


< 111 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop