僕のonly princess
Part.2
隠し事
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学校の中庭。
数人の同級生に囲まれている私に向かって、鉄パイプのようなものが振り上げられている。
“殴られる!”
そう思ってギュッと目を瞑った瞬間
『やめろっ!!』
聞こえるはずのない大好きな人の声が聞こえて、私の体は温かな腕に包まれた。
『……っぅ』
襲われるはずの痛みは私に振ってくることはなく、代わりにすぐそばで小さく呻くような声が聞こえた。
『か、薫くん!?やっ、大丈夫?』
振り下ろされた鉄パイプは私を庇った薫くんの左肩に当たった。
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