深海魚Lover
深海魚Lover-序章-
私は今、深い海の底に住む。
もう彼是、七年ぐらいは住む。
世間の事は、ネットニュースでなんとなく知ってる程度。
流行のファッションにヘアーはもちろん、コスメにも全く興味のない私は、長く伸び放題の傷んだ髪を邪魔にならないように後ろで一つに縛る。
外出ともなればさすがにお下げ髪程度には括るけれど、顔をサッと水洗いするだけでお化粧なんて全くしない私は鏡をじっくりと見る事もなく、整えない眉を風で靡く事も無いずっしりと分厚い前髪で隠してる、それが私の定番スタイル。
実家で暮らす弟の方がお洒落に敏感で、会えばいつもヘアーセットして髭はもちろん手足のムダ毛だってキレイ。
「ねえちゃん、本当に女?」
はいはい、私は女捨ててますよ!
深海魚は、暗黒の海域で醜い姿で生息する。
もう彼是、七年ぐらいは住む。
世間の事は、ネットニュースでなんとなく知ってる程度。
流行のファッションにヘアーはもちろん、コスメにも全く興味のない私は、長く伸び放題の傷んだ髪を邪魔にならないように後ろで一つに縛る。
外出ともなればさすがにお下げ髪程度には括るけれど、顔をサッと水洗いするだけでお化粧なんて全くしない私は鏡をじっくりと見る事もなく、整えない眉を風で靡く事も無いずっしりと分厚い前髪で隠してる、それが私の定番スタイル。
実家で暮らす弟の方がお洒落に敏感で、会えばいつもヘアーセットして髭はもちろん手足のムダ毛だってキレイ。
「ねえちゃん、本当に女?」
はいはい、私は女捨ててますよ!
深海魚は、暗黒の海域で醜い姿で生息する。