深海魚Lover
----畳みに座り足を伸ばす京次さん。

その傍で、買って来たお土産を広げる潤司君。


「ジュンジ
 そっちのは触っちゃいけないぞ」


もうひとつの紙袋に入ったお土産。


「うん、しってるよ

 ぼく、さわらない

 ねえねえ、きょう
 アニキたち、くるかなぁ?」

「イズモさんにツルさん
 お呼びしましょうか?」

「いやっ、今日は……」


ガラガラガラガラ----

出る間もなく、勝手に開かれる引き戸。


「キョン、帰ってるのか?」

「車が合ったから
 アニキ、帰ってるんでしょう?
 あ~、ほらっ居た居た」

「車なら、ずっとそこに合ったさ」

「えっ!」

「ってことは何、電車で行ったのか?
 
 それはまた、マジの旅行だねぇ」
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