深海魚Lover

「イズモさん

 お気をつけて」


玄関先、私は出雲さんを見送った。



私は自分が発した何気ないひと言が、誰かの心に響いていることに気づかない。


私はただ、愛する京次さん


貴方の家族になりたかった。


貴方が大切にしているものを大切にしたかった。


貴方の居る世界で、私はずっと泳いでいたい!


ただ、それだけなの。
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