深海魚Lover
深海魚Lover③
本部事務所を出た後----
充と別れて一度自宅に戻った出雲は着替えを済ませ、しばし部屋で休んだ後に約束の場所へと出かけて行く。
「ツル、何度もすまねえな」
迎えに来ていた車に乗車した出雲は、長い髪の後ろ部分だけを残し前髪からサイドの髪全てを後ろで括りまとめたスタイルで現れた。
「おっ、カッコイイ
アニキ、侍っすね」
「何、言ってる」
「でっ、どちらまで?」
出雲は行先だけを伝えて、あとは黙り込む。
静かな車内、充は出雲に言われた場所まで車を運転して到着した。
大通りの向こう側には、明るく賑やかな歓楽街。
ネオンが揺らめき、きらめく様をこちら側から見ている二人。
「アニキ、腹減りませんか?
どこかに車停めますね」
道路の脇に横づけされた車から降りる出雲は、ドア越しに腰をかがめて運転席の充に言う。
「ツル、お前は今日のところはもういい
悪いが車の後始末、頼んだぞ」
「えっ!ちょっ、アニキ
そういう訳には……」
充と別れて一度自宅に戻った出雲は着替えを済ませ、しばし部屋で休んだ後に約束の場所へと出かけて行く。
「ツル、何度もすまねえな」
迎えに来ていた車に乗車した出雲は、長い髪の後ろ部分だけを残し前髪からサイドの髪全てを後ろで括りまとめたスタイルで現れた。
「おっ、カッコイイ
アニキ、侍っすね」
「何、言ってる」
「でっ、どちらまで?」
出雲は行先だけを伝えて、あとは黙り込む。
静かな車内、充は出雲に言われた場所まで車を運転して到着した。
大通りの向こう側には、明るく賑やかな歓楽街。
ネオンが揺らめき、きらめく様をこちら側から見ている二人。
「アニキ、腹減りませんか?
どこかに車停めますね」
道路の脇に横づけされた車から降りる出雲は、ドア越しに腰をかがめて運転席の充に言う。
「ツル、お前は今日のところはもういい
悪いが車の後始末、頼んだぞ」
「えっ!ちょっ、アニキ
そういう訳には……」